秋の巣箱管理:越冬前に確認すること
10月から11月にかけて行う内検と準備作業の具体的な手順

10月に入ると、ミツバチの活動は少しずつ落ち着いてきます。蜜源植物が減り、気温が下がり始めるこの時期に、巣箱の状態をしっかり確認しておくことが、翌春の群の立ち上がりを左右します。越冬前の管理は、特別な技術が必要なわけではありませんが、確認する順番と判断の基準を知っておくことが大切です。
内検で確認する3つのポイント
まず確認するのは女王蜂の産卵状況です。10月上旬の時点でまだ産卵が続いているかどうかを確認します。越冬蜂(冬を越すための長寿の働き蜂)は、晩夏から秋にかけて育てられた蜂です。この時期に産まれた蜂が越冬の主力になります。
次に、貯蜜の量を確認します。越冬に必要な蜜の量は、群の規模や地域の気候によって大きく異なります。目安は、養蜂の書籍や、お住まいの地域の養蜂家・養蜂組合の情報で確認してください。貯蜜が不足している場合は、砂糖液による給餌を行うことがあります。
3つ目は、ダニの寄生状況の確認です。粘着シートを巣箱の底に敷いて24時間後に回収し、落下したダニの数を数える方法が手軽です。寄生が多いときの対処は、下の「ダニ対策は専門の窓口に確認を」をご覧ください。
給餌のタイミングと方法
給餌は、気温がまだ高めの時期に行うのが基本です。気温が低くなると、蜂が糖液を巣房に運んで水分を蒸発させる作業が難しくなります。給餌を終える時期は地域の気候によって変わるため、お住まいの地域の養蜂家の情報も参考に決めてください。
糖液の濃度は、越冬前の給餌では2:1(砂糖:水)の濃いものを使うことが多いです。薄い糖液は水分が多く、蜂が処理するのに時間がかかります。フィーダーの種類は、巣箱の形式と群の規模に合わせて選んでください。
ダニ対策は専門の窓口に確認を
ダニ対策に使う薬剤は動物用医薬品として扱われ、使える製品や使い方は、法令と製品の添付文書で定められています。具体的な薬剤や処理の方法、時期については、お住まいの地域の家畜保健衛生所や獣医師、養蜂組合にご確認ください。当店では動物用医薬品は取り扱っていません。
越冬前の管理は、やることが多いように見えて、一つひとつは難しくありません。確認する順番を決めておくと、内検のたびに迷わずに済みます。